小・中学生の野球・ソフトボール選手が大人になっても痛みなくプレーできる方法

多くの野球・ソフトボールをしている小中学生が、野球肘・野球肩をはじめ、腰や下肢の過労性疾患などで悩まされています。そんな子ども達、保護者、指導者の方々に医療の知識やメンタル面などの様々な視点から物事を考えていただきたいという、一人の理学療法士の思いをつづったブログです。

投球数の制限について

本日もブログをご覧いただきありがとうございます。千葉県で理学療法士をしています、原田潤一と申しますm(_ _)m

 
春のセンバツが始まり、そして来週からはプロ野球が開幕と、野球シーズン真っ盛りとなってきますね✨
 
さて、三年前の春のセンバツ
 
772球
 
という数字で話題になったことを皆さんはご存知でしょうか?
 
当時、準優勝した愛媛・済美高校の安楽智大投手(現楽天)が投げた球数の事です。
 
これは、三連投を含む5試合を投げた数ですが、
 
“投げすぎ”
 
“信じられない”
 
などの声が相次ぎました。また、直後では無いのですが、安楽投手はその後、肘の尺骨神経障害という疾患に見舞われてしまいます。これは、果たして投げすぎだったのでしょうか?
 
そこで、皆さんは日本臨床スポーツ医学会が提唱している1日の全力投球数というものをご存知でしょうか?
 
小学生➡︎50球
 
中学生➡︎70球
 
高校生➡︎100球
 
とされているんですね。もちろん、全て全力投球というわけではないと思うのですが、安楽投手の平均の1日の投球数はこの数を遥かに上回っています。
 
正直なところ、野球経験者は分かると思いますが、この投球数は、かなり破られてしまうことが多いと思います。
 
しかしながら、大切なことは、このような提唱されていることを、指導者の方々が知っていたかということです。
 
全力投球数のみならず、現在の野球界で常識とされていることでも、医学的な観点で見ると、あまり芳しくない事も多々存在します。
 
同時に現場の方の意見に対しても、私達、医療側ももっと考えていかなくてはいけないとも思っています。
 
お互いが歩み寄ることを、多くの方々がしていくことで、今後野球界はもっと発展していく!
 
私はそう信じて、これからも活動していこうと思います。
 
本日のブログはここまでです。次回は私が実家に帰った際に見た現場の実情をお知らせしようと思いますので、ぜひご覧ください。
 

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